ガイドブックには絶対載らない、淡路島の“革命児”たち Vol.1

淡路島の魅力は「人」にあり!!移住者目線で見つけた、淡路島で頑張る面白い人たちを紹介する連載です。

Vol.1「旨辛食堂るつぼや」-from 洲本

「ガイドブックに載っている情報は、もうつまらない!!」東京から淡路島へ移住して2年目の暮らしナビゲーター・藤本沙紀がお届けするこの連載では、メジャーな観光スポットやお店ではなく、いま、淡路島に新しい風を吹かしているめちゃくちゃカッコいい革命児たちにスポットを当ててご紹介します!読み終わる頃にはきっと。きっと、あなたも会いに行きたくなる…。さぁ、そんな第一回目にふさわしい人、わたくし藤本、押さえて参りました!では、張り切っていきましょう!

新開地という、飲み屋街の片隅で…

旨辛食堂るつぼや

私があの人に出会ったのは、寒い寒い、昨年末のある日のことでした…。
師走だというのに、人っこ一人通らない、洲本の「新開地」と呼ばれる路地裏のディープな飲み屋街に、煌々と光るオレンジの看板。

旨辛食堂るつぼや 看板

その温かい灯に、まるで私は夜行虫のように、吸い寄せられながら入って行ったのを、いまでも覚えています…。

旨辛食堂るつぼや

少し緊張の面持ちで入ると、冷え切った身体をほぐしてくれる、暖かい店内。ラジオの中からは、昭和ムード全開の曲が流れ…そしてお店中に漂う、鼻腔を刺激するスパイスの香りが、すっかり忘れていた空腹感を呼び覚まし、ふと我に返った私は、ここへ来た目的を思い出すのです。

旨辛食堂るつぼや

そう、今宵は某イベントの打ち合わせ。それを「旨辛食堂るつぼや」で、淡路島のプチ名産品、その名も「ゴールデン・ボア・ポーク」がたっぷり入った、薬膳カレー鍋をいただきながら進めることに。 猪と豚を交配させた“イノブタ”とも呼ばれるこのお肉は、豚肉よりも高タンパク低カロリーで、女性に嬉しいコラーゲンもたっぷり。淡路鶏までついて、とっても食べ応え満点な、コスパ最高コースなのです!

(インスタグラム「#るつぼや」で検索!)

このボリュームは、インスタ映え必須!それぞれの薬効が考えられた数種類のスパイスと、たっぷりのトマトで作られたこの薬膳カレースープ。こってりしているかと思いきや、食べてみると口あたりはめちゃくちゃ軽い…!ちゃんとコクやうまみは出ているのに…ごくごく飲めてしまう美味しさなんです!!

「旨辛食堂るつぼや薬膳カレー鍋

(インスタグラム「#るつぼや」で検索!)

そしてそのスープと一緒にいただく、契約農家さんから直接仕入れている無農薬野菜も、ひとつひとつの味がしっかりしていて美味しんだ、これが。(涙

ちなみに一緒に食べていた方は翌日、「なぜか体重が減っていた」みたいです。(笑)※一個人の意見です。

もちろん想像を裏切る、期待以上の美味しさのお鍋に大感動していたのですが、そのお鍋以上に強烈なインパクトを残してくれるのが、ここの店主。

旨辛食堂るつぼや

この、キリッとした目つきでドリンクを作る「旨辛るつぼや食堂」店主・馬崎泰成(まさき やすしげ)さん。実はこの方…

戸田恵梨香さんの大ファンなんですって!

あ、バラしちゃった、すみません…そうじゃなくて。

この馬崎さん、とにかく食材へのこだわりと、知識の引き出しがすんごいんです!!

一見強面な見た目ですが、料理が出てくるたび、食材ひとつひとつを懇切丁寧に説明してくれるその姿がなんとも印象的でね。

まるで自らが手塩にかけて作ったかのように、生産者さんと同じ温度で伝えてくれて、淡路島への深い愛着が、これでもかとこぼれおちるくらい、いっぱいに溢れているんです。

旨辛食堂るつぼや

「あぁ~、この人の周りには、良い空気が流れてるな。」

そう感じてしまうくらい。良い顔して話してるんですよ~。

だんだん馬崎さんの上にね、海とか山とか畑とか見えるから。景色感じちゃうから!!

無農薬野菜をつくる、川淵ファームさん

もちろん馬崎さんのその止まらない熱い食材談義がより一層、ひとつひとつの料理を美味しく感じさせてくれているのは言うまでもありませんが。

こうして素敵なお話を伺いながら、美味しくお鍋をいただいていると、もう、かなりお腹いっぱいに。(みんな意外と食が細かった。)
「ごめん!ちょっとシメは無理やわ!」すると…

旨辛食堂るつぼや

「いやーねぇ、この肉と野菜のうまみが出たスープで食べるシメが、最っ高に美味しいんですよぉ!!」

そう言いながら、嬉しそうに運んできたシメの麺をスープに…IN!!

ん…?聞いてた?さっきの聞いてた?

ねぇ、聞いてた???

そんな、我々のボヤキなんぞ、届くわけも無く。馬崎マジックにまんまと魅せられ…

「うん、美味しい!!♡」

結局。

旨辛食堂るつぼや

「デザートはさっぱりと、お口直しのヨーグルトアイスをどうぞ~!!^^」

うん、もう無理してでも食べる!無理矢理食べるからね!

でも確実にこれも美味しいのは分かってる。だから食べちゃうんだよ。

しっかりデザートまでいただき、これで一人3000円という、淡路島の良質な食材を惜しみなく使った贅沢薬膳カレー鍋(普通じゃこの値段で絶対食べられないからね?)と、パンチの効いた馬崎泰成との出会いがまた、さらなる強烈な出会いを生むのでした…

つづく。

 

<旨辛食堂るつぼや名物・薬膳カレー鍋>
2名様から予約受付可 (一人前3,000/2時間コース)

・旬の野菜盛り合わせ
・ゴールデン・ボア・ポークの特上しゃぶしゃぶロース100g
・淡路鶏のモモ肉が100g
・〆のごはん
・手作りヨーグルトアイス

数種類のスパイスとトマトをふんだんに使った、極上カレースープでお召し上がりください。

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旨辛食堂るつぼや
所在地/兵庫県洲本市本町4-2-23
営業時間/18:00~翌0:00(L.O.23:30)
定休日/月曜日
TEL/0799-20-5761
Mobile/080-5369-1945
Facebook/旨辛食堂るつぼや

 

写真・記事:藤本沙紀

この暮らし体験のナビゲーターについて

藤本沙紀

お住まいのエリア:洲本市
職業・所属など:紡ぎ屋(ライター/プロデューサー)

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