キイトナイト「究極のノマドワーク!?都市型バンライフ実践者が、神戸にやってきた!!」開催レポート

『ザ・島&都市デュアルライフスクール』 島&都市デュアルの楽しさや現実を知っていただくためのスクールが始まりました。「起業」のスクールの様子を6回に渡ってレポートします。

シリーズ『ザ・島&都市デュアルライフスクール』
島&都市デュアルの楽しさや現実をよりたくさんの人に知っていただくためのスクールが始まりました。
スクールのテーマは大きく3つ。「起業(スタートアップ)」「教育」「ものづくり」です。
まずスタートしたのは「起業」のスクール。その様子を6回に渡ってレポートします。
第1回は10月13日に神戸・KIITOで開催されたキイトナイトの様子をご紹介します。

起業スクールレポートVol.1 キイトナイト「究極のノマドワーク!?都市型バンライフ実践者が、神戸にやってきた!!」

東京で都市型バンライフを実践している渡鳥ジョニーさんが、芦屋市、神戸市、淡路島を結んでデュアルな暮らしを体験する、5日間の実験企画を実施しました。初日である9月13日はデザイン・クリエイティブセンターKIITOでトークイベント「キイトナイトナイト22 究極のノマドワーク!?都市型バンライフ実践者が、神戸にやってきた!!」を開催。各地から集合したバンライフを実践したい人や、ジョニーさんファンを前に、ジョニーさんが楽しくリアルなトークを繰り広げました。

5日間のデュアル生活がスタート!

渡鳥ジョニーさんと富田さん

冒頭、まずは島&都市デュアル洲本市ナビゲーターの富田祐介さんによる今回の企画説明が行われました。
島の自然と都市の文化のいいとこどり暮らしを提案する「島&都市デュアル」。今回は、その土地に暮らす人の目線ではなく、外部から人をお招きし、実際にデュアル生活をした時に、どのようなメリットが見えてくるのか、デュアル生活の可能性を体験を通じて模索します。
実験にご協力いただいたのは、東京でベンツのバンをマイホームにして「都市型バンライフ」を実践している渡鳥ジョニーさん。ジョニーさんは、東京都永田町のシェアオフィスの駐車場でバン生活を送り、寝る時以外の暮らしはシェアオフィスの機能を使う方法を取っている、基本的に移動しないタイプのバンライフ実践者です。
そんなジョニーさんの神戸までの移動は、まず車の鍵が折れたことにはじまり、人生初の発煙筒使用を体験する珍道中だったそう。

何とか神戸にたどり着いてくれたジョニーさん。その波乱万丈な人生遍歴を伺うとともに、5日間体験するデュアル生活についての期待や意気込みについてお話を伺います。

ジョニーさんの人生遍歴。第1章:暮らしかた冒険家

ジョニーさんの今までの人生遍歴は全3章で構成されているそう。

まず第1章は「暮らしかた冒険家」を名乗った2010年から2015年まで。
2010年に夫婦で暮らしかた冒険家として活動を開始したジョニーさん。結婚キャンプや新婚ノマド旅行など、暮らしについて考える様々な旅行を提案しました。2011年には熊本県に移住し、古民家を改装しての生活がスタート。その暮らしの中で、お互いの持っているスキルや物を交換しあう「物技交換」や、働く代わりに泊まらせてもらう「どこでも永住権」などお金を介在させない暮らし方をあれこれ実験したそうです。そんなジョニーさん夫妻の活動に興味を示した作曲家 坂本龍一さんの勧めにより、2014年から札幌に拠点を移し、「都市と自然」をテーマに究極のエコ生活を始めます。
息子も生まれ、快適な住居が手に入り、理想的な暮らしを手に入れたはずでしたが・・・・。

第2章:すべてを失い、10年ぶりに東京に戻る。

絵に描いたような順風満帆な生活でしたが、離婚という悲劇がジョニーさんを襲います。ここから始まる第2章は、離婚で家、仕事、お金、家族などすべてを失ったジョニーさんが10年ぶりに東京に戻ってから、現在までのお話です。
東京での、“お金で生活の利便性を買う”暮らしに飽き飽きしたジョニーさんは、失ったものを取り戻すのではなく、”less”で暮らすという考えに至ったそう。その結果、シェアサービスをうまく活用して“東京全体をシェアして暮らす”、現在の生活がスタートしました。
―生活に必要なものはたくさんあるが、果たして自分で持つ必要があるのか?―
所有について自問を繰り返すことで、次第に必要最低限のものだけを持って暮らし、シェアできるものはシェアするという現在の暮らし方=都市型バン生活を見出していきます。

第3章:Living anywhere

最終章となる第3章は未来編「Living anywhere」です。どこにでも住めることは分かったけれど、そこで何をするのかが課題となるこれから。
デジタルが発達している現在、“Living wherever you like”が実現可能な社会になりつつあります。しかし一方で、”どこで、誰と、何をするか?”が問われる社会になっていく、とりわけ”誰とするか”が最も重要になる、とジョニーさんは言います。
そんなジョニーさんは、最近は、料理家Banana kitchenさんと豊かな食生活を送りながらいろんな環境で暮らすという新たな実験プロジェクトに取り組んでいます。

 

バンがあることで叶う島&都市デュアルな生活の実験

トークイベントの最後には、これからはじまるデュアル生活実験への期待と楽しみを教えていただきました。
神戸と芦屋と淡路島は車があれば1時間以内で行き来できる距離。ジョニーさんはその距離がある生活を「車があることでより活きる暮らし」と表現しました。今回のデュアル生活では、島&都市の景色を存分に堪能し、“車にどのような装備があると何ができるのか?”という視点で実験に取り組んでくれるそうです。

講演後はKIITOカフェにてちょっとした交流会が行われ、バン生活をしてみたい学生から質問が飛び交うなど和気藹々とした場になりました。
その後、バンの中を見せてもらうと、リノベーションされたばかりの内装にキッチンやベット、ちょっと狭いながらも機能的で快適そうな、そしてオシャレな空間になっていました。
リノベーションの様子は渡鳥ジョニーさんのインスタグラムにアップされていますので、ぜひチェックしてみてください。
これから始まるジョニーさんの5日間の実験生活の結果は、大阪と東京で開催される「ハイパー車上クリエイター渡鳥ジョニーが体験!島と都市で過ごすデュアルライフ実録&実践者によるデュアルな日常」の報告会で共有しました。
次回からは、ジョニーさんの4日間の島&都市デュアルライフを、4回に渡ってご紹介していきます。どうぞお楽しみに!

この暮らし体験のナビゲーターについて

山口葉亜奈

お住まいのエリア:神戸市
職業・所属など:Almighty/その日暮らしのプロを目指して日々奮闘中

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