【山登り~都市篇~】烏原貯水池のプチハイキング

大阪から神戸に移住して、驚いたのがまちと海と山の距離が近いことだ。息子が生まれ、兵庫区で暮らすようになって、そんなこれ以上望むことはないくらいの充実ぶりをさらに感じるようになった。

大阪から神戸に移住して、もっとも驚いたのがまちと海と山の距離が近いことだ。30分も歩けば海にも山にも行ける、下町の市場にも行ける、かわいいカフェにも行ける、オシャレな雑貨屋さんにも行けてしまう。息子が生まれ、兵庫区で暮らすようになって、そんなこれ以上望むことはないくらいの充実ぶりをさらに感じるようになった。

というのも息子がまだ0~1歳の頃、ベビーカーを押して神戸のまちをとにかく歩いた。気がつけば2時間も3時間も歩いていたこともある。ベビーカーでの散歩は不便なことも多いけど、なんだか楽しいのだ。

なかでもお気に入りは7系統の市バス「石井町」停留所からすぐ、コープミニ横の坂道を15分ほど上ったところにある「烏原(からすはら)貯水池」。貯水池に到達するまでは、なかなか急な登り坂なので、息子を抱っこひもで抱え荷物を載せたベビーカーを押す。途中挫けそうになるが、上りきったところに広がる大きな池と森はなかなか雄大で、家から数分でこんな場所に来られるなんて「神戸ってすごいな」と思わず呟いてしまう。

ちなみに「烏原貯水池」とは、新湊川水系の石井川及び天王谷川を水源とし、神戸水道創設時の水道施設として布引貯水池に続いて建造され、明治38年(1905年)に完成したダム池。正式名称は、立ヶ畑堰堤(たちがはたえんてい)というそう。もとは烏原村があった場所で、線香づくりが盛んだったことから、烏原村が水没するときに村の人たちが使っていた石臼が護岸に埋め込まれていることにも注目したい。※1998年近代化産業遺産に指定。2004年に上流の石井ダムが完成し、2008年6月をもって烏原貯水池の治水活用は終了している。

さて、池の周囲は1kmほど。「水と森の回遊路」として整備されていて、休憩所や広場などもあるので、息子をベビーカーに乗せて散歩するにはちょうどいいくらい。途中、バードウォッチングする人やランニングをする人、池の西側では青空将棋をするおじさんたちにも遭遇する。ベンチがある景色のいい場所で、もってきたお弁当を広げて休憩したりなんかすると、ここが家から徒歩30分ほどの場所だということを忘れてしまうほど。そして貯水池の北側奥にはなんと清流も!息子が4歳になってからは、ヌマエビや沢ガニを捕まえて川遊びするのが夏の定番になったわが家。ここから菊水山への登山道にもつながっているので、そろそろ家族で登山にも挑戦したいと企んでいる。

そうそう。帰りはもちろん、湊山温泉に立ち寄るのが定番です。

01 神戸のまち

烏原貯水池に上る坂道の途中から見える神戸の風景。ポートタワーが見えます。

02 ベビーカー

ベビーカーでの散歩中の息子はよく寝てました。

03 ハイキングコース

大きくなったら一緒に景色を楽しめます。

04 遊歩道

東側はこんな遊歩道で、西側は舗装された道路になっています。

05 ダム

立ヶ畑堰堤。

06 ダム下から

兵庫区の近代化遺産ツアーでダムの下に特別に入らせてもらいました。

07 清流

烏原貯水池のいちばん奥(北側)にはこんな清流が!

08 川遊び

ヌマエビや沢ガニとりをして遊ぶのがわが家の定番

09 クワガタのメス

道でクワガタのメスを拾いました(笑)。もしかしたら、森の中にはクワガタがいっぱいいるのかも!

 

この暮らし体験のナビゲーターについて

西島陽子

お住まいのエリア:神戸市
職業・所属など:まちづくりプランナー

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