島&都市デュアルトライアルツアーレポート 暮らしナビゲーター編集部が、神戸から淡路島へワンデートリップ!

都市から島へ。デュアルな休日を体感するため、神戸から淡路島に向けて「食」をテーマにしたトライアルツアーを企画・実施しました。その様子をレポートします。

都市から島へ。デュアルな休日を体感するため、淡路島洲本市暮らしナビゲーターの富田祐介さんと芦屋市暮らしナビゲーターの渡辺直子がタイアップして、神戸から淡路島に向けて「食」をテーマにしたトライアルツアーを企画・実施しました。その様子をレポートします。

いざ秋晴れの淡路島へ!

久しぶりの上天気。スカッと晴れ上がった青空のもと、いざ淡路島へ。といっても集合場所の神戸・岡本からは車で約1時間。島に行くのに朝10時に出発すれば十分という嬉しい“近さ”を実感!

大観覧車で知られる淡路サービスエリアで最初の休憩。観覧車は1周12分、大人600円だそうです。

最初に訪れたのは、北淡インターチェンジの近くにある「北坂養鶏場」。お目当ては混ぜ物をしない自然な飼料を与えて育てた鶏が産んだ新鮮卵。コンテナを利用して造られた販売所で買えるのは「さくら」と「もみじ」の2種類の卵や名物のまるごと卵プリン。
ちなみに「さくら」は白身が細やかでお菓子作りなどに適した卵。一方「もみじ」は黄身がしっかりしていて卵料理や卵かけごはんにぴったりの卵。好みに応じて買い分けするのがおすすめで、私は卵かけごはんが大好きなのでもみじをお買い上げ。

今日のガイド役、島&都市デュアル洲本市暮らしナビゲーター富田祐介さんとはここで合流。この直売所の設計も手掛けたという富田さんに、北坂養鶏場やその卵についていろいろ説明してもらいました。

ランチはノマド村特製のお弁当

次に訪れたのは、長澤という集落にあるノマド村。10年ほど前に廃校になった小学校を活用したコミュニティスペースです。本来の役割は、島に移住するアーティストのための住居「アーティストインレジデンス」なのですが、1階にはカフェと共有スペースを設けて一般にも開放しており、私たちはそのカフェで特製のお弁当をいただきました。
私たちのお弁当を作ってくれたのは、富田さんの奥様の祥子さん。お弁当に詰められたすべての品について、祥子さんが生産者や料理法を丁寧に説明してくれました。淡路島産の食材だけを使い、素材の味を生かしたお料理はどれも滋味いっぱい。最後には貴重な日本蜜蜂の巣蜜入りのデザートもいただいて大満足のランチでした。
一定の人数がいるうえに「ひと味違ったところで食事を楽しみたい」という希望がある場合は、このようにノマド村で特製お弁当をいただくプランはおススメです。特製お弁当は10個以上で作ってもらえて、1つ1000円から。テイクアウトもできるそうなので、季節によってベストなスポットでのお弁当タイムを企画しても良さそうです。

元は生穂第二小学校だったノマド村。中は広々としたカフェ兼コワーキングスペースになっている。

大爆笑の酒蔵見学

ランチを終えて向かったのは、創業140余年の歴史をもつ「千年一酒造」。阪神淡路大震災で大きな被害を受けながらも、地元鐘軌山の水と兵庫県北部のまち香美町から迎える杜氏のチカラで漁師町に合うすっきりとした酒を造り続けている酒蔵です。
ちなみに酒蔵見学はいつでも受け付けていますが、今回は日頃親交がある富田さんが予約を入れてくれていました。このように地元の人の手助けやアテンドがあると、やはりとても安心なものですね。

今はまだ新酒の仕込みが始まる前なので、酒蔵の中は働く人の姿もなく静まり返っていましたが、それを補って余りあったのが案内役のキャラ立ちおじさん。綾小路きみまろ張りの炸裂トークに一同大爆笑。酒造りの様子も見ていないというのに、超面白く思い出に残る蔵見学となりました。

蔵見学の後はお約束の利き酒タイム。5種類のまったく違う風味のお酒を利き酒させてもらいました。ちなみにおじさんが手に持っているのは「愛酒(ロマンス)」と名付けられた新商品。最初飲んだ時には「え?これ、白ワインですか?」と思ったほどフルーティーでオシャレな味の日本酒です。その後、吟醸、大吟醸と飲み進み、次第にほろ酔い気分になっていく私たち。すっかり気が大きくなったところで、好みのお酒やお土産をたんまり買い込んで蔵見学は終了です。

地ビールとたこ姿焼きで名残を惜しむ

酒蔵を後にして、いよいよ最後の訪問地「道の駅 東浦ターミナルパーク」へ。農協直営の産直場が併設されているこの道の駅で新鮮野菜をたんまり買って帰るぞと張り切って行ったのですが、残念ながら行った時間が遅すぎて朝採れの野菜はすでにほぼ全部売り切れ。「朝一番に寄るべきだった・・・」と反省しながら、まだたっぷりあったフルーツ玉ねぎや富田さん推薦の天然塩「自凝雫塩(おのころしずくしお)」、生わかめなどをお買い上げ。その後、淡路島での最後のひとときを、名物の「たこ姿焼き」と「島レモンビール」(地ビール)で楽しみ名残を惜しみました。

生みたて卵から大きなたこ姿焼きまで、文字通り「淡路島食いしん坊ツアー」となった一日。
ちなみに、この日巡った場所は下のような位置関係です。10時に神戸・岡本を出発し、4箇所を廻り、17時に神戸・岡本に帰着。「朝もゆっくり、帰着も早めで時間と気持ちに余裕が持てた。なのに非日常な楽しみがたっぷりあって旅気分は満喫できた」と好評でした。「次は1泊で南のほうにも行ってみたい」という声も出ました。
今回のトライアルツアーで得たさまざまな情報は今後のツアー企画に反映し、より多くの方々に島&都市デュアルの魅力が体感できる旅をつくりあげお届したいと思います。皆さま、どうぞご期待ください!

■北坂養鶏場(直売所)https://kitasaka.net/
■ノマド村 https://nomadomura.net/
■千年一酒造 http://www.sennenichi.co.jp/
■東浦ターミナルパーク
https://www.awajishima-kanko.jp/manual/detail.php?bid=372&lid=19&at=

この暮らし体験のナビゲーターについて

渡辺直子

お住まいのエリア:芦屋市
職業・所属など:プランナー&編集ライター

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