淡路島ほど自然が豊かでもなく、神戸ほど観光地でもない。そんな芦屋で絶景ポイントを探すのはなかなか難しいことです。
お題をもらって「どこがあるかなあ？」と考えていたら、ある日、犬の散歩中に再発見しました。 芦屋市と西宮市の境界線をなすトンネルの上から見える眺望がそれです。
トンネルの上といっても、家も建ち、芝生広場もある、ちょっとした公園のような敷地なのですが、そこも含めて、見える景色がとてもいいのです。

そこはちょっと不思議な雰囲気の場所で、真ん中に誰の所有か分からない芝生スペースがあり、左右に数軒の家が建っています。芦屋側から細い坂を上っていくとひょこっとその場所が現れ、先は急な崖になっています。
眼下に広がるのは西宮市・夙川のまち。芦屋側とかなりの高低差があって、高い建物に昇っているわけでもないのに「眺望」が楽しめます。

数年前に、崖の手前の左側の家が、スタイリッシュな家を設計することで有名な建築家の設計で建て替えられてから、ますます不思議な世界観が漂うようになりました。
そして今、崖の右側の小さな土地が更地になって売り出されています。「ここにどんな家を建てたら、崖の暮らしが面白いかな？」。買えもしないのに、行くたびにそんな妄想を膨らませている私です。