【食のイベント~都市編~】子ども食堂

島&都市ショートコラム。今回のテーマは「食のイベント」。若いファミリー層に人気のエリアで月に一度開かれるのは、こんなイベント。

最近、芦屋市の中で注目度が急上昇しているのは、国道2号線と阪神電車の間にある、通称「なるみか線」付近のエリアです。こだわりのあるオーナーシェフのレストランや美味しいと評判のベーカリーやパティスリーが点在していて、休日のまち歩きにぴったり。そんなエリアの中にある児童公園で、月に一度、「子ども食堂」が開かれて人気を博しています。

元来、「子ども食堂」は貧困や家庭の事情で食生活に問題を抱えている子どもたちに向けて、栄養のある食事を提供する取り組みですが、いかんせん芦屋市には貧困家庭はほとんどなく、そういう意味での子ども食堂は成立しにくい状況です。
そこで、テーマにしたのが「食育」。子どもにも洗練された味と厳選された食材の料理を提供し、食への関心と味覚のレベルアップを図ろうというものです。

1月の作り手は私。沖縄の名物ソーキ汁を200人前、友人と二人で作りました。大根とにんじんはそれぞれ400切れずつ。結び昆布も400個。ソーキ(豚肉)はなんと8キロです。鰹と昆布でしっかり出汁を取って、子どもたちのためにできる限り丁寧に作ったソーキ汁は、我ながらいい出来。当日は小雨模様だったにも関わらず、3時間でお鍋は空っぽになりました。
とても楽しかったので「またやりたいな」と思うのですが、この子ども食堂、食べるほうだけでなく、作るほうも人気でなかなか順番が回ってきません。次回は、ぜひ生まれ育った京都の白味噌雑煮を披露したいのですが、果たして、お雑煮を提供したい1月の席は取れるのでしょうか?

この暮らし体験のナビゲーターについて

渡辺直子

お住まいのエリア:芦屋市
職業、所属など:フリープランナー・編集者

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