【春の訪れ~都市編~】実は、神戸市は茅葺きの里なんです

島&都市ショートコラム。今回のテーマは「春の訪れ」。神戸市の北部にある北区淡河町では、昔ながらの作業が残っています。

私の住んでいる神戸市北区淡河町は、神戸市と言えども農村地帯が広がる少し変わったエリアです。周りが自然に囲まれていると、春の訪れを色んなサインで知らせてくれます。最もリアルなのは、灯油の減る量が落ち着いてくるということでしょうか…。

私が感じる春の訪れは、家の近くのススキを刈るときです。ここ淡河町をはじめ、神戸市には、まだ750棟ほどの茅葺きの家が現存している全国的にも珍しい地域です。昔の人はこうして身の回りにある草(ススキや稲わら、小麦わら)を活用して、家の屋根にしていました。とても合理的で無駄のない素敵な生活様式です。

私も淡河町に移り住んでから、週に2回ほど茅葺き職人の現場で働いています。今は材料となるススキの束(茅)は富士山や阿蘇山から買い付けることがほとんどですが、こうして自分でもススキを刈り取ることをしてみようと、3年前から家の庭に生えているススキを刈っています。雪深い地域では雪が降る前(11月頃)に刈るのですが、本来は立ち枯れして葉っぱも落ちてからが一番使いやすいため、2月頃に刈るといいと言われています。小さい息子とやっているため、1度では刈り切れず、彼のテンションに合わせて何回かの週末にかけて行っている内に3月に入ったりして、いつのまにか春を感じ始めたりします。

まだまだ自然を感じる感性が鈍いので、色んなことにふと気付ける人になりたいなぁと思いながら生活しています。

収穫した茅は、こんな風に屋根に使われます。

この暮らし体験のナビゲーターについて

鶴巻耕介

お住まいのエリア:神戸市北区
職業・所属など:つるまき農園 園長

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