(前編はこちら)
「地域の良さを発信するプロ」によるトーク
前編の市民の皆さんのディスカッションに引き続き、「地域の良さを発信するプロ」として、マガジンハウス「コロカル」編集長・及川卓也さん、「雛形」のディレクター濱地徹さん、菅原良子さんによるトークが行われました。
及川さんはウェブを使ったローカルメディアについて、「コロカル」がブランディングなどに携わったサイトをいくつか紹介。
「コロカル」編集長及川卓也氏
飛騨に暮らす人、旅する人、移住した人の紹介をするサイト「あなたはなぜ飛騨を好きになったのですか?」、岡山県美作市上山地区が取り組む棚田再生の様子や、棚田の集落での生活を伝えるウェブサイト「UEYAMA shuraku」などをスライドと共に紹介。また、飛騨では「島&都市デュアル」と同じく、移住者を中心とした市民有志による編集部も発足。計4回のワークショップで、市民ライターとして活躍するにあたって必要な記事の執筆手順や、写真の撮り方をレクチャー。実際に制作した記事を添削するなど、編集についてのノウハウをみっちり教え込んだとのこと。その内容についても細かく紹介してくれました。
「雛形」編集部の濱地徹氏/菅原良子氏
及川さんは「そこで暮らしている人にしか、見えないことや感じられないものが必ずある。その独自の視点を、ぜひ暮らしナビゲーターとして活かしてもらえたら」、濱地さんは「我々の“ソト目線”とみなさんの“ウチ目線”をうまくシェアしながら、一緒におもしろいコンテンツを作っていきましょう」と話していました。
最後にレインボーカラーに輝く明石海峡大橋をバックに参加者全員で記念撮影して、3時間半に渡るイベントは終了しました。イベント会場は常に参加者たちの会話でにぎわい、市民、スタッフの垣根を越えて、さまざまな交流が生まれました。
「島&都市デュアル暮らしツアーズ」プロジェクトは、まだ産声を上げたばかり。今後は編集部の立ち上げをはじめ、様々なコンテンツを展開していく予定です。また、12月には、4市のデュアルな暮らしを気軽に体験してもらう1泊2日の「デュアルな暮らし特別体験ツアー」も募集中。こちらにもぜひ参加して、リアルな街の空気を体感してみてください。