「島&都市デュアル 暮らしツアーズ説明会ワークショップ」 イベントレポート(後編)

9月10日、神戸市にある「ホテルセトレ神戸・舞子」で開催された「島&都市デュアル 暮らしツアーズ説明会ワークショップ」イベントレポート後編をお届けします。

前編はこちら

「地域の良さを発信するプロ」によるトーク

前編の市民の皆さんのディスカッションに引き続き、「地域の良さを発信するプロ」として、マガジンハウス「コロカル」編集長・及川卓也さん、「雛形」のディレクター濱地徹さん、菅原良子さんによるトークが行われました。

及川さんはウェブを使ったローカルメディアについて、「コロカル」がブランディングなどに携わったサイトをいくつか紹介。

「コロカル」編集長及川卓也氏

飛騨に暮らす人、旅する人、移住した人の紹介をするサイト「あなたはなぜ飛騨を好きになったのですか?」、岡山県美作市上山地区が取り組む棚田再生の様子や、棚田の集落での生活を伝えるウェブサイト「UEYAMA shuraku」などをスライドと共に紹介。また、飛騨では「島&都市デュアル」と同じく、移住者を中心とした市民有志による編集部も発足。計4回のワークショップで、市民ライターとして活躍するにあたって必要な記事の執筆手順や、写真の撮り方をレクチャー。実際に制作した記事を添削するなど、編集についてのノウハウをみっちり教え込んだとのこと。その内容についても細かく紹介してくれました。

「雛形」編集部の濱地徹氏/菅原良子氏

濱地さんは、兵庫県豊岡市の移住戦略プロジェクト「飛んでるローカル豊岡」の中から、市民ライターが手がけたユニークな記事を、菅原さんはご自身が手掛けた移住関係の記事の中から、印象に残ったエピソードをいくつか紹介してくれました。
外に住む人ではできない、暮らしている人ならではの視点や、発想を取り入れた記事を掲載しているという「コロカル」「雛形」の取り組みはとても興味深く、参加者も真剣な表情で聞き入っていました。

及川さんは「そこで暮らしている人にしか、見えないことや感じられないものが必ずある。その独自の視点を、ぜひ暮らしナビゲーターとして活かしてもらえたら」、濱地さんは「我々の“ソト目線”とみなさんの“ウチ目線”をうまくシェアしながら、一緒におもしろいコンテンツを作っていきましょう」と話していました。

最後にレインボーカラーに輝く明石海峡大橋をバックに参加者全員で記念撮影して、3時間半に渡るイベントは終了しました。イベント会場は常に参加者たちの会話でにぎわい、市民、スタッフの垣根を越えて、さまざまな交流が生まれました。

「島&都市デュアル暮らしツアーズ」プロジェクトは、まだ産声を上げたばかり。今後は編集部の立ち上げをはじめ、様々なコンテンツを展開していく予定です。また、12月には、4市のデュアルな暮らしを気軽に体験してもらう1泊2日の「デュアルな暮らし特別体験ツアー」も募集中。こちらにもぜひ参加して、リアルな街の空気を体感してみてください。

 

 

 

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