「デュアルな暮らし特別体験ツアー 子育てスタートアップコース」レポート 阪急高架下の家具屋さんと、デザイン都市・神戸の拠点

島都市デュアル 暮らしツアーズの「デュアルな暮らし特別体験ツアー」の1日目、神戸のコースの一部を神戸在住15年の暮らしナビゲーター、西島がレポートします。

【Magical Furniture】
阪急高架下を工房兼ショールームにしたオーダーメイド家具店

神戸にやってきた一行がまず訪れたのは、阪急王子公園駅から徒歩2分。阪急電車の高架下に工房兼ショールームを構えるオーダーメイド家具店「マジカルファニチャー」。店内には、木のぬくもりが感じられるテーブルや棚、椅子、ソファ、センスのいい生活雑貨が並べられています。
家具はすべて店主で家具職人の小寺昌樹さんがつくったもの。サイズだけでなく、家族構成や趣味、好きな木など、じっくりとお客様の話を聞き、それぞれの暮らしのサイズに合った家具を製作しています。

独立するにあたり物件を探していた小寺さん。駅近で三宮にも近いという利便性。さらに天井の高さや、高架下ならではのアーチ型のコンクリート柱はショールームに相応しく、音を気にせずにすむことも、この場所を選んだ理由だそう。
近ごろは、王子公園駅から春日野道駅にかけて高架下に工房や店舗をオープンする若者が増え、交流もあるのだとか。

「高架下というとディープなイメージがありますが、ここはキレイでオシャレ。家賃も手頃で起業者同士のコミュニティがあるのも魅力的ですね」と参加者の方々。
近所にある水道筋商店街では、ピチピチと跳ねる昼網の魚を見たり、お肉屋さんのコロッケを頬張ったりして参加者の方々は一同に神戸の下町暮らしも疑似体験できました。

【KIITO デザイン・クリエイティブセンター神戸】
神戸の未来を考える起業家が集まるデザイン都市神戸の創造拠点

神戸の中心地、三宮に場所を移した御一行。戦前に生糸検査所として建設されたレトロモダンな近代建築を利用し、デザイン都市神戸の創造拠点として2012年8月に開館した「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」へ。

こちらは、子どもから大人まで様々な世代が交流し、そこから生まれるアイデアや工夫で新しい神戸をつくっていくというコンセプトのもと運営。マネージャーの近藤健史さんによると、クリエイティブラボと呼ばれるオフィススペースは37室あり、入居には審査があって、【神戸のために一緒に何ができるか】が基準になっているそうです。そのため敷金・礼金はなく、家賃はどの部屋も2,000円/平米と格安だそう。

「KIITOに出合って仕事が変わった」
「都市と自然が近いので暮らしやすくて働きやすい」
「神戸はいつも何かが始まりそうな予感がする」


と話してくれたのは、入居者で神戸在住の和田武大さんと倉奥智さん。それぞれのオフィスを見学した参加者からは「クリエーターが集積していて横のつながりがあるのがいい。ニューヨークのSOHOぽくて、仕事をがんばろうって思える環境ですね」との声も。

神戸で暮らして、神戸で働く。その可能性を様々な角度から探ることができたようです。

この暮らし体験のナビゲーターについて

西島陽子/まちづくりプランナー

お住まいのエリア:神戸市
職業・所属など:まちづくりプランナー

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