「デュアルな暮らし特別体験ツアー 地域コミュニティ堪能コース」レポート VIORIN(バイオリン)の夕べ。

「デュアルな暮らし特別体験ツアー」の1日目の夜に淡路島の食堂カフェ「VIORIN(バイオリン)」で行われた夕食会を、淡路島へ移住してもうすぐ2年の私、時友がレポートします。

島都市デュアル 暮らしツアーズの「デュアルな暮らし特別体験ツアー」の1日目の夜に淡路島の食堂カフェ「VIORIN(バイオリン)」で行われた夕食会を、生まれ育った東京から縁もゆかりもないけれど惚れ込んでしまった淡路島へ移住してもうすぐ2年の私、時友がレポートします。

「地域コミュニティ堪能コース」では、参加者の皆さんと地元の人との夕食会が一日目の夜に開催されました。全国津々浦々から集まったツアー参加者の皆さんは、新神戸駅で集合された後、神戸の三ノ宮、芦屋の茶屋之町回り、明石海峡大橋を渡り淡路島へ到着。淡路島をひと通り巡った後、神戸側から橋を渡ってすぐの淡路島の北側にある東浦という地域にある、人気の食堂カフェ「VIORIN」に到着。生まれも育ちも淡路島の人、淡路島で育ち一度外に出て戻って来た人、私のように移住してきた人で構成された淡路島在住メンバーと総勢24人での夕食会となりました。

 

豊かな土地&シンプルで謙虚で心暖かい人たち

淡路島の魅力の一つは、土地の豊かさ。瀬戸内海と太平洋に面し、海も山もあって、高低差もあることから、野菜、果物、魚に肉、お米に牛乳、卵、ハーブ類、最近は小麦にオリーブオイルやワインまで、食料自給率は100%を超えると言われています。玉ねぎだけではないのです! そもそも私が東京から淡路島に移住したのも、この「日常的な食の豊かさ」が大きな理由の一つとなっています。「毎日その日にとれたての新鮮な食材を食べて過ごせるなんて、なんと贅沢なのだろう!」と心を動かされたのです。移住してもうすぐ2年になりますが、まだまだ食で驚かされることが続いております。

そして淡路島のもう一つの魅力は、心温かい人たち。縁もゆかりもない土地での生活、東京では当たり障りのないご近所付き合いしかしていなかった私たちには少し心配な面もあったのですが、それは取り越し苦労でした。人付き合いが苦手な方にとってはどうなのかわからないですが、知り合えた方とはしっかりと付き合いたい私たちにとって、よその土地からやって来た人にも親戚のように接してくれる方々に出会えたことはとても嬉しいサプライズでした。仲良くなった友人たちはもちろん、不動産屋さん、近所のお蕎麦屋さんや喫茶店の方たち、お魚屋さん…。面倒見が良いのに謙虚で飾らない方が多いと感じています。

そんな暮らしの中で出会った方々と一緒に、この夜の会をお手伝いさせていただくことになりました。

 

地元の漁師さんから移住組まで集合。語らいのひととき

今回料理を担当してくれたのは、この会の開催場所でもある食堂カフェ「VIORIN」の店主である大倉知映さん。淡路島で漁師の娘として育った彼女は島の食材の目利きであり、その活かし方を理解していて、あしらいがとても上手なのです。しかも知映さんの人柄もあって人望も厚く、彼女の元には素晴らしい食材が集まります。そして今回はほぼ全て淡路島の食材で作られている「島定食」の特別バージョンを用意してくれました。

その日のメニューと、使った食材について説明してくれる大倉知映さん。

この日のメニュー:さわらの粗煮と大根の煮物、雪姫ポークと季節野菜の豚汁、烏賊のげそと厚揚げのトマト煮、淡路産もずく酢、淡路産ひじきとごぼうのきんぴら、紫さつまいものサラダ、蕪の葉のコチュジャンふりかけ、ちりめんの佃煮、菜の花のしらすの梅和え、ほうれん草のごまナムル、はやと瓜と蕪の酢の物、里芋の梅海苔和え、おからと里芋のひじきコロッケ、淡路牛のローストビーフ、淡路鶏のグリル パクチーソース、さわらの西京焼、さわらのタタキ 淡路玉ねぎ添え、石鯛と水烏賊のお造り

この日集まってくれた淡路島在住メンバーは、その地域のコミュニティでの人気者たち。地元の漁師さんや建築家さん、移住組の左官職人さんや、「ノマド村」のディレクター高木恵美さん、淡路島の雑誌の常連メンバーでもある「淡路島 山田屋」さん(いちご農家でジャム屋さん)と「小豆堂」さん(暮らしに寄り添う骨董品屋さん)。移住組の皆さんもすっかり地域に溶け込んでいて、島内でも「AWAJISHIMA Sodatete Market」というイベント等を定期開催していたり、淡路島の顔として島外のイベントにも出ていたりするような顔ぶれで、参加者の皆さんもリアルな話が聞けたのではないかと思います。

地域活性について熱い話で盛り上がる一場面も。

 

移住も最後は出会う人、つながる人で決まる

移住を検討するにあたって、求める条件は人によって違うと思います。私たちも最初は都市への交通アクセスや住環境、家賃に、できたら景色も、と、島暮らしのスタートは利便性を優先順位高めにして、その後色々わかってきてから島内で次のステップへ…と考えて移住して来ました。2年暮らしてみて今思うのは、そういう現実的な条件よりも、どんな人に出会えるかがやっぱり一番大切だなということです。その場所でどんな人たちと暮らしていくのか…。この夜の会では、淡路島ならではの食材を活かしたとっても美味しいごはんを、淡路島で出会った大好きな人たちと一緒に、淡路島に来てくれた皆さんで囲むことができました。それだけでも、淡路島に移住してどんな暮らしをしているか、言葉ではなく肌で感じてもらえたのではないかと思います。

淡路島と聞くと、玉ねぎぐらいしか思い浮かばないと言う方もまだまだ多いと思います。何せ謙虚なので、自ら宣伝するのが苦手な人たちの島です。まだまだ島外には知られていない淡路島の魅力を探しに、実際に足を運んで来てくださいね。

食堂カフェVIORIN
https://viorin70.exblog.jp/

 

 

この暮らし体験のナビゲーターについて

時友真理子

お住まいのエリア:淡路市
職業・所属など:自営業

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