私が趣味に登山を挙げるようになったのはほんの数年前から。普段はパソコンの前で一日中過ごしているので、体は重いし、息はすぐ上がるし、毎回「二度と登らへんっ」と思います。そんな途中で景色を楽しむ余裕なんてない素人同然の私でも、また登りたくなる理由がいくつかあります。
そのひとつは、登山道では知らない人とも気軽にお話がはじまること。街中だと道ですれ違うだけではなかなか世間話にはならないですからね。
先日登った洲本市の先山(せんざん)では、「ほぼ毎日登って2000回ほどになるかな」という男性から先山の魅力を教わりました。
先山の登山コースは木々に覆われていて、雨が降っても傘になってくれるので登りやすく、風当たりもやさしいとのこと。お出かけの予定がある日や多少の悪天候でも「今日も行っとくか」と登山口に向かってしまうのだとか。朝の清々しい空気が身体中に染み渡るのが格別で、今では登れない日はムズムズして落ち着かないそうです。そんなお話を聞いて驚いていたら「登頂6000回を超えた方もいるのに、私なんてまだまだです」と。ひゃ〜っ、恐れ入ります。
そんな先山の山頂近くには洲本市街を見下ろす絶景スポットがあり、お茶屋さんでは「手作りようかん」をいただくことができます。そして最後のひと頑張りで石の階段を登りきるとそこには千光寺(せんこうじ)さんが。本堂の前に狛犬ならぬ狛イノシシが待っていて、ほっこりとした愛嬌で登山の疲れを癒してくれます。亥年の2019年にこそ、ぜひ会って欲しい可愛さなんです。
そんな、何度でも登りたくなる理由がいっぱいの先山。歩くのがオススメですが、車でもいけちゃいますよ。ぜひ、訪れてみてくださいね。