デュアルな暮らし人インタビュー 芦屋市/牛飼勇太さん(大阪府出身)、麻未さん(大阪府出身)、矢真人くん

自然と文化のいいとこどり暮らしを実践している移住者たちに密着取材していくシリーズ「デュアルな暮らし人」。第4回は、芦屋市を中心にシェアハウス事業を行う牛飼勇太さんをご紹介します。

深いこだわりを持つ“本物志向”の人にぴったりの街

シェアハウス事業をはじめるのを期に、芦屋市へ移住した牛飼さん一家。移住に至ったきっかけは「ある物件との出会い」だと話します。「山手町の物件を紹介してもらったのですが、屋上から見える街や海の景色にぐっときて。やるならここしかない!と即決。オープンに合わせて、住まいごと芦屋へ移すことにしたんです」

芦屋といえば日本有数の高級住宅街として知られる“お金持ちの街”。牛飼さんも住む前はそのようなイメージを持っていたそう。「実際に暮らしてみて、ハイエンドな街だなぁと感じる部分はたくさんありますね。暮らしている人がみなさん上品だし、外国車率もものすごく高いし(笑)。それ故に安心感があったり、街が整備されていてきれいだったりと、保てている部分も多いのだと思います。暮らしはじめたばかりのころは異文化に飛び込んだような感じもしたけれど、ご近所の方と話をしたり、地域行事に参加したりしていくうちに少しずつ街や人に馴染んでいきました」

牛飼さんが営むシェアハウス『芦屋ヤマテハウス』の屋上で。「ここから見える景色に惚れ込み、移住を決意しました。

芦屋川周辺が定番のお散歩コース。

最近はこだわりを持つ若い人たちが続々と街に進出。「昔からあるハイカルチャー的な部分に、若者たちが持ち込んだサブカルチャーな要素が入り混じって、今芦屋に面白い動きができてきています」と牛飼さん。「小さいけれど料理がとびきりおいしいレストラン、厳選豆を自家焙煎したコーヒーショップ、小麦の製粉から自分たちで行うパン屋さんなど、どのお店も作り手の強いこだわりや熱量が感じられるのが特徴。そういった部分が地域の人達にも受け入れられているようです。芦屋の人たちはみなさん“本物志向”。“良いもの”への出費は惜しまないけれど、“そうでないもの”には見向きもしない。区別がはっきりしているんですよね。良いものを作れば応援してもらえるし長く愛してもらえる街だと思いますし、そこは事業を行ううえで、すごくやり甲斐を感じられる部分じゃないかなぁと思っています」

茶屋之町にある自家焙煎スペシャリティコーヒーの専門店「TORREFAZIONE RIO」。
ジャパンバリスタチャンピョンシップで審査員を務める、コーヒーに精通したオーナーがとっておきの一杯を供してくれます。

奥様の麻未さんにも街の印象を聞いてみました。
「至近距離に森や山があって、海も近い。街に暮らしながらも自然を身近に感じられるのも芦屋の魅力だと思っています。街の雰囲気もとても落ち着いていて、どの年代の方でも暮らしやすいんじゃないかなと思います」

また、気になる子育てについても「教育施設が充実しているし、自然が多くて、街もきれい。子育てに向いている街ですよね。小さいお子さん連れのお母さんと公園などでよくお話するんですけど、みなさんとても明るい顔をしている印象があります。食に関心を持っている方が多いからか、飲食店はもちろん、パン屋さんやデリといった普段使いのお店もレベルが高いんですよね。無農薬や減農薬の野菜を扱うお店もたくさんあって、新鮮で安心安全な食材が手軽に買えるのも、子育て中の身としてはうれしいです」と話してくれました。

 

自然と食と新しいカルチャー。様々な魅力に出合える淡路島。

淡路島へは、週末に家族で訪れることが多いそう。
「好きな温泉施設があるのでそこへ行くことが多いですね。淡路島は年々移住者が増加中。彼らが発信のする新しいスポットがどんどん誕生しているので、島を散策するのも楽しいです」
牛飼さんの知り合いの中にも神戸市や芦屋市から移住した人が何人かいるそうで、「淡路島でシェアハウスをしたいと話している人もいるので、彼らを巻き込んでなにかおもしろいことが出来ないかなと話しているところなんですよ」と教えてくれました。

「小さな子供がいると、遠出はちょっとハードルが高いな……と感じてしまいがちですが、淡路島なら芦屋・神戸から1時間かからないのでとても気軽。気負わずふらっと出かけられる、ちょうどいい距離間ですよね。“橋を渡って島へ行く”というシチュエーションにも、旅気分が高まります」と微笑むあさみさん。「淡路島では自然に囲まれて過ごしたり、眺めの良い海をみたり、虫の声を聞いたり。子どもも楽しいのか、いつも以上のナチュラルな笑顔を見せてくれたような気がして。自然好きな子になってほしいので、もっともっと通って自然と触れ合わせてあげたいなぁと思っています」

豊かな自然とおいしいごはん、街を歩けば若者や移住者たちから様々な刺激を受けられる淡路島。「“すぐ近くにお楽しみが待っている”というのが、日々暮らしていく中で自分たちのワクワク感に繋がりますよね」と牛飼さん。

街に暮らし、週末は島でたくさんの自然と楽しみに触れて。お互いの魅力を存分に享受する、まさに理想的なライフスタイルです。

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