私は2014年、30歳の時に現在の神戸市北区淡河町に移り住みました。東京生まれ東京育ち、生粋の都会っ子である私は、地域に残る相互扶助の関係性や、まちづくりというものに強い関心を持っていました。
2011年の終わり頃、「このままじゃ町は衰退していく」と危機感を持った数名の人が、20代から60代までの色んな世代を集め話し合いをスタートさせました。これが現在の「淡河の明日を考える会(通称淡河ワッショイ)」です。
「見知らぬ土地に移住しなくてもこんな近くで地域活動の産声が上がったじゃないか!!」
と興奮し、私も移り住む前の2013年頃から仲間に入れてもらいました。
淡河ワッショイは『お母さんが子育てしやすい町に』というコンセプトを掲げ、地元の小学校や幼稚園の校庭を芝生にしたり、地元で様々なイベントを行うようになりました。そこから多岐に渡り、町内での学習会や、高齢者向けの地域内タクシー、農産物のブランド化、古民家の活用など、それぞれの持っている武器を活かしながら色々な活動をしています。
大人が町を使って楽しむこと。その様子を子どもたちが見ることこそが、地域を次世代に渡していく大きな肝なのではないかと思っています。